2024年10月よりルートエフ・データムにジョインしました、小山貴夫(こやま たかお)と申します。
私の社会人としての第一歩は、大手SIerでの約17年間の勤務でした。そこでは音声処理の研究開発と、その技術を金融系の大規模システムへ実装する仕事に携わりました。当時は現在の1000分の1以下(ムーアの法則からいうと、100万分の1かもしれない)の処理性能しかなく、リアルタイム処理のためにハードウェアとして技術を提供していました。大手メーカーに実装を依頼し、距離計算や探索範囲を最適化しながら性能を追求する職人技の世界でした。
今では豊富なライブラリを持つPythonを使って効率的な研究開発が可能です。実際、前職で8時間分の音声データを帯域通過フィルタ処理とダウンサンプリングする必要があった際、わずか1時間半で処理が完了し、思わず苦笑いしたものです。
その後、研究への思いと関東の湿度に耐えかね、地元の国立高専で教鞭を執ることになりました。計算機工学や統計学などの情報系科目を担当し、基礎から学び直す良い機会となりました。全国高等専門学校プログラミングコンテストの大会事務局長も務め、全国の熱心な高専生や指導教官との交流は、今でも20-30代との円滑なコミュニケーションに活きています(単に私が子供っぽいだけかもしれませんが)。
その後、タイミングが重なり、北海道の決済代行会社への再就職を果たしました。以前携わったシステムを使用している会社からのお誘いで、就職担当教員だった私自身が転職するという珍しい経緯でした。
そして今、人生の後半戦は好きなAIに関わりたいという思いで、現在に至っています。
振り返れば、中学生の頃に叔父の自作マイコン(TK-80)でゲームを作って遊んで以来、ずっとコンピュータと関わり続けてきました。現役の社会人としてシンギュラリティを見届けられることを願いながら、これからも邁進していきたいと思います。
小山貴夫 / Takao KOYAMA
ディレクター データストラテジスト
小山さん、Welcome to the Rootf Datum team!