この度、ルートエフ・データムのプロジェクトに参加させていただくことになりました、海川叡介(うみかわえいすけ)と申します。
普段は東京大学大学院工学系研究科で、データサイエンスを活用した時系列予測の研究に取り組んでいます。具体的には、商業施設の駐車場における混雑を予測し、その予測を基に混雑を緩和する方法を模索しています。たとえば、休日の夕方などに発生しやすい渋滞や駐車場の満車状態を、機械学習を用いて事前に予測し、施設の運用を効率化するためのサポートができるようなモデル開発を行っています。
データ分析の魅力は、単なる数値やデータの集まりから、その背後にある傾向や法則を見出し、社会の具体的な課題に対して実際に役立つ解決策を提供できることだと考えています。私の研究では、予測結果が持つ有用性を確認するために、実際の商業施設にて実証実験も実施しました。実際の商業施設でモデルを稼働させ、現場のデータを基に精度を検証し、さらには現場の課題に対応するためのモデル改良も行っています。この経験を通じ、理論と実践の橋渡しをし、分析結果を社会に還元することの意義を強く感じました。一方で、実際の現場でシミュレーションの通りにいかない課題に直面したことも多々ありました。データの揺らぎや機器の制約といった、実際にシステムを導入して初めて気づく問題に対応する中で、多くの学びを得ることができました。こうした現場での経験が、分析精度をさらに高め、課題解決に役立つスキルを培う大きな糧となっています。
今回のプロジェクトにおいても、現場のデータを基にした分析を通じて、実務ならではの学びや発見を吸収していきたいと考えています。データが実際のビジネスや社会課題にどのように応用され、どのように役立っていくのかを肌で感じつつ、プロジェクトの成果にも積極的に貢献したいと思っています。
これからどうぞよろしくお願いいたします!
海川叡介 / Eisuke UMIKAWA
データストラテジスト
海川さん、Welcome to the Rootf Datum team!