初雪

おはようございます、こんにちは、こんばんは。札幌在住の堀米(ほりまい)です。先週末札幌でも初雪が降りました。正確には「今シーズン初めて雪が積もった」というのが正しいでしょうか。

さて。雪と言えば思いつくのはなんでしょう?私個人の趣味で行くと「雪女」の民話です。

雪女…皆さんはどういうイメージがありますか?雪だから豪雪地帯に違いない。というのは当たり前ですが。雪女の存在を知らしめたラフカディオ・ハーンによる「怪談」では、実はこの話は武蔵の国、西多摩郡調布村の百姓が語った話として伝わってます。東京のお話なんですね。

手元にある水木しげる画集を紐解くと東北地方の話として分類されてますし東北地方でもこの手の話は多く伝わっているとは思います。

では。

「砂漠の雪の降らない地域で雪女の話は広がるでしょうか?」

砂漠にお住いの方々に雪女を説明してもあまりピンとこないでしょう。雪という表現に対して日本語では多くの単語があるが、英語ではそんなにない…という事も聞いたことがあります(すごいうる覚え)雪女という民話のお話しではありますが、雪を知らない人にどうやってこの話を伝えたらいいのかなと。

この話の結論は

  • 思い込みはよくない。
  • 下地があって初めて伝わる。

というところではあるのですが、ここら辺は大学時代の教養の先生である故高橋宣勝先生に影響を受けています。

今日のテーマは民話からの話でしたが、民話(口伝えに伝わる口承文芸)研究だけに留まらず、マーケティングや噂、デマの流布といったものを対象としたデータ解析にも示唆に富む話だとは思うのですが、これを複雑ネットワーク上における拡散現象と紐づけることで物理の話にもつながっていきます。

データサイエンスへの適用はいずれ議論するものとして。人に説明をするためには「相手のレベル、目的に合わせる事」が抜けると「雪を知らない人に雪女の話をしてしまっている」事にもなりかねません。

人にものを伝えるのは難しい…そんなことを思い出させる初雪のお話でした。

どんとはらい。

PAGE TOP