都道府県幸福度ランキング

福井に移住してもうすぐ1年になります。縁もゆかりもない場所だったので実際に住んでみるまでは印象が薄い県だったのですが、住みやすいところです。渋滞はほとんどなく、少し遠出をすれば綺麗な海も山も温泉もあります。日本酒もおいしいです。

日本総合研究所が発表している「都道府県幸福度ランキング」2020年版では福井は1位、2位富山、4位石川と北陸3県はいずれも上位5位に入っています。分野別でも、福井は仕事、教育で1位になっています。

福井の共働き世帯の割合は60.0%(平成 29 年就業構造基本調査)で全国1位、世帯収入(年間)は609万円(2019年全国家計構造調査)で5位、有効求人倍率は1.79倍(2021年6月 厚生労働省)で15カ月連続全国1位です。自動車の世帯当り普及台数は1.715台(令和3年3月末 自動車検査登録情報協会)とこれも福井が1位ですが、共働きで車通勤している人が多いことも要因だと思います。 世帯当り普及台数の2位富山、3位山形となっていますが、いずれも共働き世帯の割合が高い県です。

市内には大きいスーパーがあちこちにあり、お惣菜の種類が多く充実しています。夕方買い物に行くと会社の制服らしい服装の女性が買い物しているのをよく見かけます。働いている女性が多いというのを実感するとともに、なぜ会社の外でも制服なのかと最初は疑問に思いましたが、車通勤だと家から制服で会社に行く人が多いようです。会社で着替える時間もいらず、通勤用の服が必要ないので合理的ですね。

車社会なだけにたいていのお店は店舗面積より駐車場の方が広いので駐車しやすく、歩行者や自転車も少ないので、運転はしやすいです。ただ、9月末からウーバーイーツがとうとう福井でもサービスを開始するようで、原付や車道を走る自転車が増えないか心配していますが、冬は雨が多いので原付や自転車でのサービスは厳しいのではないかとも思います。

残念なのは文化のランキングが38位と低いことですが、これはアピール下手なところも影響しているのではないかと思います。福井市イメージロゴからもアピール下手を自覚しているのがわかります。福井には越前和紙、漆器、刃物、若狭塗などの伝統工芸品があります。東京オリンピックフェンシング男子エペ団体で金メダルを取った見延選手は越前市出身で、福井の伝統工芸「越前打刃物」の包丁を研ぐことで集中力を高めるそうです。越前和紙については、著名な日本画家だけではなくピカソからも注文があったそうです。

先日の福井での星野リゾート代表の講演会では、鯖江の眼鏡産業などを生かした他にはない独自のコンテンツ作りを提案されていました。今のところ他県の人が福井と言って思いつくのは、カニと恐竜くらいですね・・2024年春には北陸新幹線が敦賀まで開業し、東京から福井まで乗り換えなしで所要時間3時間程度となります。福井の知名度が向上し、新幹線開業によるメリットを生かして地域経済が活性化することを願います。

e.miyazaki
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