東京都観光ボランティア

お花見の時期からいっきに暖かくなり、さわやかな新緑の季節になりましたね。こんな季節は気分もウキウキで、どこかにお出かけしたくなってしまいます。

先日用事があって銀座に行くと、ここはどこの国?と思うくらい外国人の方がいっぱいでした。コロナ禍が終わって水際対策が緩和され、日本を訪れる外国人旅行者の数は急増しているようですが、中でも、東京都の発表によると、去年のこの時期に訪都した外国人旅行者は約521万人で、コロナ禍前より25%も増加したとのこと。今は円安が進んでいることもあり、その数はさらに増えているのではないでしょうか。

そんな中東京都では、世界の観光ブランド都市・東京を目指して、旅行者誘致に向けた様々な施作を展開しています。たとえば、「TOKYO Night&Light」では、都庁をキャンバスにして巨大なプロジェクションマッピングを上映したり(4/27~ゴジラ)、東京都公式観光サイトGo Tokyoでは、都内の観光スポットやアクティビティ、イベント情報などを10か国語で紹介しています。

そして取り組みの一つに、訪都外国人旅行者に「おもてなしの心」を伝えるための活動をおこなっている観光ボランティアというサービスがあります。観光ボランティアは、①外国人旅行者向け観光ガイドサービス、②都庁案内・展望室ガイドサービス、③街なか観光案内、④派遣ボランティア業務の4つ。今回は、私がチャレンジした街なか観光案内についてお話したいと思います。

街なか観光案内は、外国人旅行者が多く訪れる地域の街なかで、ボランティアガイドが旅行者のさまざまなニーズに合わせて情報を提供するサービスです。道案内や公共施設の情報、東京の見どころ情報を提供する、いわば動くインフォメーションセンター。目立ってなんぼのお仕事なので、ユニフォームも派手派手で、infoマークや観光サイトのQRコードのワッペンがあちこちについています。TOKYO 2020 マスコットのミライトワみたいなデザイン。

カバーしているエリアは、「新宿」駅、「上野」駅、「銀座」、「浅草」、「渋谷」、「東京臨海副都心」、「東京駅周辺・日本橋」、「秋葉原」、「原宿・表参道・青山」、「六本木・赤坂」と広範囲にわたっています。実は超がつくほど方向音痴で、地図を読むのが苦手な私・・・少しでもなじみのある場所から始めてみよう思い、デビュー戦は、普段よく利用している東京駅周辺を選んでみました。

ボランティア当日、まずは控室に集合してブリーフィング。都の担当者の方から活動場所、注意事項、当日の交通事情やイベント情報などを聞きます。「東京駅周辺・日本橋」エリアの中でもいくつか活動場所が分かれていて、私のチームは午前中は丸の内側、午後は八重洲側の駅周辺で活動をすることになりました。

駅前の案内図近くに立ち始めると、外国人の方からも日本人の方からも次々と質問が!!!「え~っと、え~っと」 iPadや地図などのツールもいろいろ貸与されていたのですが、焦りまくって上手に説明することができず、ひえ~(冷や汗💦)当日ペアを組んだベテランガイドの方は3か国語くらい話せて、もう何年も活動されていて、何語で何を聞かれても落ち着いた対応ぶり。素晴らしい!ペアの方に助けてもらいながら、見よう見まねでどうにかこうにか必死に対応し、あっという間の2時間でした。

今まで東京駅の中や周辺を旅行者目線で歩いたことがなかったので、コインロッカーの場所や新幹線乗り場(東海道新幹線と東北新幹線の2つある)、レストラン、駅の反対側への行き方からバスの乗り方など、聞かれてもすぐには答えられないことだらけ。こんなに知らないことがたくさんあるとは、自分でも驚きでした。勉強になります!

そんな冷や汗タラタラのデビュー戦でしたが、この日一番嬉しかったのは、駅で皇居への行き方を聞いてきたニュージーランド人のご婦人が、活動中に別の場所で再会した時に、向こうから手を振って近づいてきて「東京に知り合いができてうれしいわ~」と言ってくださったこと。街なか観光ガイドとしてはまだまだ未熟で、学ばなければならないことも山ほどありますが、旅行者のみなさんに少しでも喜んでいただけるように、一期一会を大切に、おもてなし活動を続けていけたらいいな~と思います。

街なか観光案内の詳細は、こちら

 

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